開催趣旨
デザイン、建築、エンジニアリングの領域において、フランス人のジャン・プルーヴェ(1901-1984)は、 20世紀におけるもっとも多才で革新的な創造者のひとりに数えられる。
ル・コルビュジエをはじめ同時代の卓越した精神の持ち主たちから賞賛を集めたプルーヴェの仕事は、ペーパーナイフから照明器具、家具、建築のファサード部分、プレハブ建築、モジュールを用いた建築システム、大規模なホールにいたるまで、きわめて広範囲に及んでいる。 それらは手仕事の精神を残しながら工業的な技術によって作られるものとなっている点に大きな特徴がある。 アール・ヌーヴォーの中心地ナンシーに生まれ鍛冶職人としてスタートを切ったプルーヴェは、家具の工場生産、建築部材のプレファブリケーション、建物の工業的生産に寄与した偉大な先駆者のひとりに数えられる。
自らの工場を持ちつねに職人たちとともに働いたプルーヴェは、自分を「建設家 constructeur」とみなし、建築、デザインを合理的な工業生産の論理によって刷新することを試みた。 彼の作品をつらぬく有用性の思考や材料の論理、あるいは工業化への意識などは、まさに新しい現代の美を生み出したといえる。だが、時代の先端を切り開いたプルーヴェの作品は、きわめて独創的なデザイン性と手作りの人間的なぬくもりをあくまで維持するものでもあり、その意味において、現代デザインに孕まれるもうひとつの豊かな可能性を表している。 今日、レンゾ・ピアノ、ノーマン・フォスター、ジャン・ヌーヴェルなど多くの現代建築家が彼を師と仰ぎ、その作品から多くの発想を得ている所以である。
ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム、慶應義塾大学デザイン・ミュージアム・ファクトリー・コンソーシアムと共同で組織された本展は、日本で最初の大規模なプルーヴェ展であるばかりではなく、今後、ヨーロッパ、アメリカを巡回する重要な国際展として企画された。
事業概要
- 会期
- 2005年8月6日土曜日から8月24日水曜日まで
10時から19時まで(入場は18時30分まで) - 会場
- せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200
(» 会場アクセス/Access information) - 観覧料
- 一般:600円(500円) 大学生:400円(300円) 高校生以下無料
括弧内は20名以上の団体料金
豊齢手帳・身体障害者手帳などをお持ちの方は半額 - 主催
- ジャン・プルーヴェ仙台展実行委員会
慶應義塾大学デザイン・ミュージアム・ファクトリー・コンソーシアム
Vitra Design Museum(ヴィトラ・デザイン・ミュージアム)
Deutsches Architektur Museum DAM(ドイツ建築博物館) - 協力
- 東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻
- 協賛
- 、、サンヨーティアンドエス株式会社
託児サービス
展覧会の開催中、託児付きの日があります。
- 日時
- 2005年8月19日金曜日 10時から12時まで
- 定員
- 8名
- 申込締切
- 2005年8月15日月曜日必着(申込受付は終了しました。)
- 応募方法
- はがき、またはファックス(022-713-4482)、 電子メール(office@smt.city.sendai.jp)に、 下記項目をご記入のうえ、メディアテーク託児担当までお申し込みください。
- 記入事項
- 催し名
住所
氏名
電話番号
お子様の氏名
お子様の年齢(月齢まで)