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コラム 2015年09月10日更新
くろい音楽室とは...
こんにちは。宮城アナログ文化協会の濱田です。
今回はくろい音楽室、そしてそれを主催する宮城アナログ文化協会についてもすこし触れながらお話をしたいと思います。
宮城アナログ文化協会は、主に音楽にまつわるアナログ文化(レコードやテープ、それに関連する機会や道具など)を広く知って、楽しんでいただくことを目的とした協会です。アナログ文化を次世代へ繋ぐための活動や東日本大震災を発端としたさまざまな音楽活動のサポートも行っています。
現在は大きくわけて、3つのプロジェクトを行っていました。
この中で、くろい音楽室は最初に始まったプロジェクトであり、宮城アナログ文化協会を設立するきっかけともなりました。
くろい音楽室は、2012年にせんだいメディアテークと協働で始めた音楽による対話を試みる企画です。
そもそも音楽による対話ってなんでしょうか?
来場者と交わすのは、言葉でしょうか。それとも音楽でしょうか。もしかしたらこの問いの答えはないのかもしれないのですが、この企画を始めた理由はとても単純です。それは音楽の話をする場所がなかったから。
音楽を楽しむ場所は巷に溢れているのに、話をする場所はこれまでなかったのです。話をする場所がないといっても、ミュージシャンや音楽ライターなどの有識者によるトークイベントや講演などは、これまでにも開催されているのですが、内容に関わらず、一方的に話をされるだけの形式は、まるでその人だけが音楽を語れる、または語っていいかのようで、わたしはすこし不思議に感じることがありました。
(音楽は誰もが語れるものではないか、むしろ、みんなで語る必要こそあるのではないか)
そのような思いから〈くろい音楽室〉は生まれました。
くろいは、「くろい」と評されるような音楽を指しています。う〜ん、わかりづらいですね。これは主宰者であるわたしが、クラブカルチャーでも主にブラックミュージックとの関わりが深いということもあるのですが、その感覚を基礎とした友人たちが、ブラックミュージック以外の音楽についても「この音、くろいね!」と評していることが多々あり、それはジャンルの垣根を超えた極めて感覚的なニュアンスだと思うのですが、そのように出来るだけジャンルのようなもので線引きせずに音楽の話を行いたいという思いから「くろい」と名付けました。これについては、予想通り賛否をいただいております。(笑)
これまでの活動については下記をご覧ください。
第4回「赤べこレコーズのしらべ 〜クラブ歌謡曲アイドル編〜」
さて、2012年からはじまり、これまでに5つのテーマで対話を重ねてきたくろい音楽室も今年で3年目をむかえます。9月にはその活動報告展を仙台のクラブにおける記録も交え、開催する予定です。
どうなるのでしょうか。わたしも楽しみで仕方がありません。
宮城アナログ文化協会はボランティアによって運営されています。 お手伝いさんを随時、募集中。お気軽にお問合せください^^
miyagi.analog@gmail.com