今回のワークショップでは、19世紀の写真技法を再現して、サイアノタイプを製作します。
イギリスの天文学者ジョン・フレデリック・ウィリアム・ハーシェルが1842年に発明したサイアノタイプは、
鮮やかな青色の写真で、別名ブループリント(青写真法)とも呼ばれます。
発明後は改良されて設計図など(青焼き)にも利用されていました。
感光剤を紙や布に塗って、日光に晒し、世界を深い青色に焼き付けます。
またワークショップでは、この青写真の製作のほか、
6階ギャラリーにて開催される「マキシム・デュ・カン展−150年目の旅」を鑑賞し、
写真の歴史・文化についてお話しを聞きながら「写真」について考えます。
三橋純予(東京都写真美術館 学芸員)
1989年東京都写真美術館に準備室時代から学芸員として勤務、展覧会実施業務、
特にワークショップなど美術館における教育普及活動の体系的プログラムの作成や、実施を行っている。