録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成28年8月号 この案内では、メディアテーク所蔵の録音図書と、サピエ図書館所蔵の録音図書および点字データをご案内します。 貸し出しについて、リクエストの際には「何月号の何番」と番号でお伝えいただいても結構です。なお、ご希望の資料が貸出中の際などは、リクエストいただいてから貸し出しまで、しばらくお待ちいただく場合がありまのでご了承ください。 録音図書・点字データの貸出申込先 電話 022-713-4484 Eメール bfu@smt.city.sendai.jp メディアテーク所蔵資料新刊案内 メディアテーク所蔵の新刊のデイジーを5タイトルご案内します。なお、新刊の貸し出しにつきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき、1タイトルのみとさせていただきます。 1.誰かsomebody  宮部みゆき 著  12時間8分 全1枚 真夏の東京。今田財閥会長付きの運転手・梶田が自転車に轢かれて死亡。会長の娘婿・三郎は義父から、残された娘達の相談役に指名される。父の思い出を本にして犯人探しのきっかけにという妹・梨子に対し、結婚をま近に控えた姉・聡子は出版には反対。聡子が幼時に体験した「誘拐」事件とは。梶田の過去をたどり始めた三郎の前に、彼の意外な過去が・・・。 2.幸福な生活 百田尚樹 著 7時間4分 全1枚 雨の深夜、仕事を終えて帰ろうとしていたタクシーが乗せたのはずぶ濡れの女性だった。 不気味な客の行き先は郊外の住宅地。そこで待っていたものとは…。(深夜の乗客) 妻に先立たれた資産家のもとにある日、死んだ妻からビデオレターが届く。 そこで語られていたこととは…。(ビデオレター) 全ての物語の最後の一行に、驚きが、恐怖が、謎解きがある! 鮮やかなショートショート18篇。 3.北のはやり歌 赤坂憲雄 著  7時間10分 全1枚 歌は世につれ、世は歌につれ—昭和という時代を映す鏡であった戦後歌謡曲は、つねに「北」のイメージとともにあった。はやり歌に歌われた、失われた故郷をもとめる者、さすらいの地を探す者たちは、なぜ東北の大地をめざしたのか。都会と地方の関係はいかに移り変わってきたのか。「東北学」を提唱する民俗学者が、名曲の数々の背景にある、北の近代がはらんで来た精神史をたどりつつ、昭和の日本人の心情の深層に迫る。 4. 幽鬼伝  宇江敏勝 著  7時間20分 全1枚  山ぶかい熊野古道のかたわらに滅びゆく村里。濃密な自然と歴史に愛着する人々、あらわれては消える心やさしき亡霊、そして魔性や動物たちの魂を描く、宇江敏勝の伝奇小説集。 5.奈落の顔 高瀬川女船歌  澤田ふじ子 著  7時間50分 全1枚 公金横領の冤罪が晴れた元尾張藩士の「宗因」は、京都高瀬川で居酒屋「尾張屋」を開いている。日暮れになると隠居大工の重兵衛や仕事を終えた角倉会所の曳き人足・積荷人足ら、市井の男達がやって来る。ある日、常連客の高瀬舟船頭・弥助が珍しく羽織袴姿で、これから通夜に出かけると固い顔でやって来た。曳き人足仁助の父・太兵衛が亡くなったのである。彼は仕事が丁寧で人に優しく慈悲深いと評判の鋳掛け屋。毎日暗い顔で商いをしながら京の町を歩き回っていたそうだ。その通夜に東町奉行所の与力や同心が焼香に訪れたことから太兵衛の、予想だにしなかった昏い過去が明かされていく… メディアテーク製作のデイジー図書案内 メディアテークで製作したDAISY図書を、毎回2タイトルをご紹介します。 6.たくさんの愛をありがとう 先間敏子 著 4時間48分 全1枚 「1年前後の命でしょう」と医者に宣告された難病(ユーイング肉腫)にも明るく、感謝し、人間のすばらしさを親達と生徒に語る。元スクールカウンセラーの子育て論と勇気ある感動人生の記。 7.居眠り磐音江戸双紙6 雨降ノ山  佐伯泰英 著 7時間54分 全1枚 夏を彩る大川の川開きを間近に控えた頃、深川六間堀の金兵衛長屋に住む素浪人、坂崎磐音は日頃から世話になっている両替商・今津屋から花火見物の納涼船の護衛を頼まれる。不逞の輩が出没するというのだが……。 メディアテーク所蔵資料とサピエ図書館所蔵資料の紹介 所蔵の録音図書をご案内します。サピエ図書館所蔵資料の場合は、全国からお取り寄せいたしますので、少々お時間をいただく場合がございます。 また、こちらは新刊ではありませんので、1回5タイトルまで貸出できます。 今回は、妖怪がでてくる時代小説をご紹介します。ときに恐ろしく、ときに頼もしい見方になるさまざまな妖怪たちの活躍を、ぜひご堪能ください。 8.しゃばけ  畠中恵 著  7時間22分   全1枚 江戸の大店の若だんなで身体が弱くすぐ寝込んでしまう一太郎には、手代に身を替えた犬神・白沢などが身の周りに控えている。ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃して…。 シリーズ14巻まで発行 9.つくもがみ貸します 畠中恵 著 8時間20分 全1枚 江戸の片隅、姉弟二人が切り盛りする「出雲屋」。鍋、釜、布団、何でも貸し出す店ですが、中にはちょっと妙な品も混じっているようで…。妖怪たちが引き起こす騒動の数々。ほろりと切なく、ふんわり暖かい連作集。 10.素浪人半四郎百鬼夜行 芝村涼也 著     4時間4分 全1枚 不祥事で藩を追放された半四郎は、生きる希望を失い江戸の町を彷徨う。切腹するしかない、と決意して刀を鞘から抜いた時、目の前を火の玉が揺らめいた。謎の老人・聊異斎)に怪異退治を請われ、素浪人の第二の人生が始まる。 シリーズ7巻まで発行。 11.のっぺら あやかし同心捕物控  霧島 ケイ 著     6時間6分 全1枚 南町奉行所定町廻り同心、千太郎はのっぺらぼうで顔がない。だからといって江戸っ子はいちいち驚かない。そんな千太郎のもとに奇妙な依頼が…。江戸の町を颯爽と歩くのっぺらぼう同心が不思議事件を解決する、心優しい捕物帳。 12.一鬼夜行 小松エメル 著     8時間39分 全1枚 江戸幕府が瓦解して五年。強面で人間嫌い、周囲からも恐れられている若商人・喜蔵の家の庭に、ある夜、不思議な力を持つ小生意気な少年・小春が落ちてきた。自らを「百鬼夜行からはぐれた鬼だ」と主張する小春と同居する羽目になった喜蔵は、様々な妖怪沙汰に悩まされることに。 シリーズ7巻まで発行。 13.もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ 橋由太著     5時間51分 全1枚 江戸・本所深川で、献上品の売買を行う、献残屋の手代として働く周吉。彼はオサキという妖狐に憑かれたオサキモチであり、いつも懐にいるオサキに、恋に仕事にと、やることなすことからかわれている。ある夜、辻斬りに襲われ、殺人も起きる中、店の一人娘・お琴がいなくなった。周吉はオサキモチの不思議な力を使い、お琴を捜しに夜の町へ出て行く。 シリーズ6巻まで発行。 14.大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり 橋由太著  4時間48分 全1枚 お江戸で妖怪たちが起こす大事件に、新米同心の刀弥&許嫁の童女・統子&見た目はちびの黒猫の雷獣クロスケコンビが大活躍! シリーズ3巻まで発行。 15.もののけ葛篭 ろくヱもん 大江戸もののけ拝み屋控 朝松健 著 4時間32分 全1枚 お江戸に巣食ってしまった魑魅魍魎と、時には共に闘い、時には祓って鎮める腕利き拝み屋のろくヱもん。猫神の「ちま又」との迷コンビで、お江戸の怪異をブッタ斬る。 16.あんじゅう 三島屋変調百物語事続 宮部みゆき著     16時間6分 全1枚 三島屋の行儀見習い・おちかのもとにやってくるお客さまは、みんな胸の内に「不思議」をしまっているのです−。「逃げ水」「薮から千本」「暗獣」「吼える仏」の4つの物語を収録。 17.晴れときどき、乱心  中谷 航太郎 著     7時間59分 全1枚 気弱でドンくさい侍・飛田作之進は、苦労して得た役をしくじり、失意の日々。その頃市中では怪事があいつぎ、現場では必ず悪鬼の如き豪腕の若侍が目撃されていた。岡っ引・銀次は作之進をあやしみ探索を進めるのだが…。 シリーズ4巻まで発行。 サピエ図書館所蔵点字図書の紹介 最後に、サピエ図書館所蔵の点字データのなかから、メディアテークが制作したタイトルをご案内します。点字データは点字印刷や、USBメモリなどにデータを入れて、貸し出しをいたします。 18.日本人の忘れもの 石井英夫 著 点訳者 ろくてんの会 3巻 随筆。収録内容は、福田喜劇の風刺ふたたび、ひとは赦されながら生きる、陛下のご参拝を幻覚した、逆さメガネで見てごらん、台湾少年飛行兵の靖国、たった一人の修身研究 ほか。 19.活弁士、山崎バニラ 史上初にして最後かもしれない弾き語り芸のひみつ 山崎バニラ 著 点訳者 増田廣子 2巻 タレント、声優としても活躍する、活弁士の山崎バニラ。金髪かつら、着物に身を包み、大正琴で弾き語る。新しい話芸で注目される山崎バニラの魅力をこの1冊に。 20.奪われた姫君と真紅の紋章 TAMAMI 著 点訳者 ろくてんの会 4巻 「俺の望みは姫、あなた自身だ!」自分を攫った盗賊の首領ファルコに囁かれ、純潔を散らされるアンジェルティア姫。絶望に囚われたものの、精悍さの中に垣間見える彼の優しさと、深い愛に気づき、徐々に惹かれていく。もう一つ—姫には、自身も知らない伝説の力が…。秘められた力を求めて姫を奪わんとアルゴン王の魔の手が迫る!蕩けるように甘く激しい恋愛ファンタジー。 21.風のふく青い星 ジャン=フランソワ・ソマン 著 わたなべやす 訳 点訳者 ろくてんの会 1巻 秋のすてきな日、お父さんと釣りに出かけたヘレンは林の中に光るものを見つけた。なんとそれは宇宙船。中から出てきた宇宙人イゴーは、2050年の自然が滅びた状態の地球とまちがえてやってきたのだった…。 22.平気で冤罪をつくる人たち 井上薫 著 点訳者 3・6会 3巻 菅家利和さんの無実が確実になった足利事件。男性にとって決して他人事ではない痴漢冤罪。これらの悲劇はなぜ起こるのか。「起訴された刑事事件の有罪率—九九%」という驚くべき数字は、本当に妥当なものなのだろうか。日本の司法の「建前」と「現実」の甚だしい乖離が見えてくる。