録音図書・点字データ案内 2013年6月号 この案内では、メディアテーク所蔵の録音図書と、サピエ図書館所蔵の録音図書および点字データをご案内します。 貸し出しについて、リクエストの際には「何月号の何番」と番号でお伝えいただいても結構です。なお、ご希望の資料が貸出中の際などは、リクエストいただいてから貸し出しまで、しばらくお待ちいただく場合がありまのでご了承ください。 録音図書・点字データの貸出申込先 電話 022-713-4484 Eメール bfu@smt.city.sendai.jp メディアテーク所蔵資料新刊案内 メディアテーク所蔵の新刊のデイジーを5タイトルご案内します。なお、新刊の貸し出しにつきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき、1タイトルのみとさせていただきます。 1.科学の落とし穴  池内了(いけうちさとる) 著  全1枚 7時間45分 「何が起こっているのか」「科学の歴史に学ぶ」「技術とうまくつきあう」「科学が好きになる」 2004年から4年間にわたって書き綴った、科学者として一生活者としてのエッセイ集。 2.夜を守る  石田衣良(いしだいら) 著  全1枚 8時間19分 レンタルビデオ店アルバイター・アポロこと繁、古着屋の息子サモハン、 区役所に勤めるヤクショの幼馴染3人に、障害者施設で暮らす天才を加えた4人は、アメ横の平和を守る為夜のパトロールを始める。嫌がらせに悩むヤクザ、商店街を脅かすハイカラ窃盗団等次々に起こる珍事件を解決。 地元や仲間を愛する若者達を描いた痛快青春ミステリー。 3.四十九日のレシピ  伊吹有喜(いぶきゆき) 著  全1枚 6時間03分 愛知県に住む熱田良平の妻、乙美が突然亡くなった。二週間後、生きる気力を失っていた熱田のもとに、日焼けをした黄色い髪の女子・井本が訪れる。井本は乙美から頼まれていた四十九日までの細々とした家事などを引き受けに来たと話し、熱田に乙美が残した「レシピ」の存在を伝える。そこへ結婚し、東京で生活を送っていた娘の百合子が疲れ果てた様子で帰ってきた。彼女はある出来事から結婚生活が破たんしたことを知り、離婚届を残し実家に戻ってきたのだった。 熱田と百合子、それぞれ心に傷を負った親子が乙美の人生を知ることで、自ら立ち直っていくまでの四十九日間を互いの視点から描いていく。 4.やる気のない刺客--町医 北村宗哲(きたむら そうてつ) 2--  佐藤雅美(さとうまさよし) 著  全1枚 8時間44分 法印でお匙(将軍の主治医)の多紀楽真院(たき がくしんいん)は豪放磊落(ごうほうらいらく)な人柄。 出入りの植木屋と居酒屋で杯を重ねての帰り道、追剥(おいはぎ)に襲われてしたたかに打ちのめされ、懐中物と印籠を奪われた。これが世間に知れては一大事、蟄居・閉門(ちっきょ・へいもん)の恐れも・・・。 二回も伺書(うかがいしょ)を退けられ恨みを抱く寄合医師(よりあいいし)の久本良以が犯人と目されるのだが。好調「宗哲」シリーズ第二弾は8編を収録! 5.あんじゅう - 三島屋変調百物語事続(みしまやへんちょうひゃくものがたりことのつづき)   宮部みゆき(みやべみゆき) 著  全1枚 16時間06分 尋常でない死に方で幼なじみの許婚を失ったおちかが、神田の叔父の店「三島屋」に、行儀見習いの名目でやってきた。暗い影に包まれてにこりともしない17歳の娘が、ある日、急用で出かけた叔父に代わって来客の相手をする羽目に。 初めて会ったその客が長年密かに隠してきた古傷を見せて、哀しく恐ろしく怪しい不思議な話を語って聞かせたことから、おちかが変わり始める。 以来叔父の計らいで、江戸中から一度に一人ずつ一話語りの百物語聞き集めが始まった・・・。 みんなが怖がって近寄らない幽霊屋敷に越してきた夫婦とそこに住み着いていた「くろすけ」との交流を描いた「暗獣」他5篇を収録。物語の始まりはじまり。 メディアテーク録音図書ライブラリーの図書のご紹介。 こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。 今回は「花」をテーマにした図書を、デイジーで6タイトルご案内します。 6.花に逢はん  伊波敏男(いはとしお) 著 デイジー全1枚 9時間59分著者がハンセン病に感染したのは、戦禍の中、家族とともに逃避行を続けた、デイゴの花咲く沖縄であった。 九歳頃に発病し、次第に自覚してゆく苦痛を、毎日の高価な投薬で堪えていた。中学校の定期検診を機に、療養所生活が始まる。校庭の片隅で焼き払われた自分の机と椅子、家族との離別、親戚縁者に累が及ばないようにと与えられた"関口進"という新しい名前--。 これからの自分を考え、底知れない不安感に襲われる日々の始まりだった。 だが、道は少しずつ切り拓かれていった。 ただ口を閉じ、身を潜め、時間の経過に身を委ねているだけでは、社会的弱者はいつまでも生きられない。 この許せない壁に、かならず風穴を開けてやる!これは、信念をもって差別や偏見と闘い、過酷な病気の障壁と無慙な運命を打ち破ったハンセン病回復者の、自らの半生を綴った感動の記録である。 7.花療法  片桐義子(かたぎりよしこ) 著  デイジー全1枚 3時間44分病気を治す花療法の専門家が説き明かす70種の花の効用書。 8.花の百名山  田中澄江(たなかすみえ) 著  デイジー全1枚 12時間23分 花と歴史に彩られた日本の名峰。芯つよく咲く高山植物、可憐な野生の花があり、そこに人々の歴史があってこそ、山は名峰なのだ。 山歩き七十年の著者が第三十二回読売文学賞に輝いた名著。 9.花束のように抱かれてみたく  俵万智(たわらまち) 著  デイジー全1枚 1時間54分 花は、自分が一番美しく見える季節を知っているかのようだ。 桜の花も、真夏の太陽の下では、寝ぼけた色にしか、見えないだろう。 春のけだるく霞んだ空気のなかで、桜はその狂おしい美しさを発揮する。 憂いを含んだ紫陽花は、雨の季節に。元気いっぱいの菜の花は、早春に。 もっと元気な向日葵は、くっきりとした夏の光のなかに--。 四季の花を、歌と写真で詠いあげる、鮮やかな写真歌文集。366日の花言葉つき。 10.花ゆらゆら  出久根達郎(でくねたつろう) 著  デイジー全1枚 3時間43分 時に優しく、時に妖しく、ひとの心の庭に咲いた花をめぐる五十話。 書斎の日陰で咲いた紫のホトトギス、倒壊した家から抱え出した赤いプリムラ一鉢...。 いろいろな時代、さまざまな場所での花を思い出すと、必ずそこに昔の私の姿がある。 そして、そ知らぬふりして美しく咲いている四季の花々を見る側にはドラマがある。 11.天涯の花  宮尾登美子(みやおとみこ) 著  デイジー全1枚 12時間03分 あたりを払って誇り高く咲くキレンゲショウマ。 「私はこの花に会うため、お山さんに来たのではないか」珠子は心打たれた。 吉野川沿いの養護施設で育った珠子は、十五歳で霊峰・剣山にある神社の神官の養女となる。 清澄な自然を背景に、無垢な魂を持ち続ける少女の成長と恋を描き、新鮮な感動を呼ぶ長編。 サピエ図書館所蔵録音図書の紹介 サピエ図書館所蔵の録音図書をご案内します。こちらの図書は全国の方が利用しますので、リクエストいただいてから貸し出しまで、しばらくお待ちいただく場合がありますのでご了承ください。 今回は、4月に「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を刊行した村上春樹氏のエッセイをご紹介します。 12.走ることについて語るときに僕の語ること デイジー全1枚 5時間38分  点字版・カセット版もあります 専業作家としての生活を始めて以来、世界各地で走り続ける村上春樹。走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのか? 自分自身について真正面から綴った画期的書き下ろしメモワール。 13.小澤征爾さんと、音楽について話をする デイジー全1枚 9時間34分  点字版・カセット版もあります カラヤンやバーンスタインと過ごした月日、カーネギーホールの復活コンサート、新しいベートーヴェンとマーラーの形、そして若い世代へと繋いでゆくものー小澤征爾氏が一年にわたり、村上春樹氏と自らの音楽について語り合った迫真のロングインタビュー。 14.村上ラヂオ デイジー全1枚 3時間7分 点字版・カセット版もあります しみじみ、ほのぼの。あなたの心にすとんとしみるエッセイ集。村上春樹の50のエッセイと大橋歩の銅版画101点のコラボレーション。『anan』連載から抜粋、加筆修正。新たに挿し絵を加えて単行本化。 サピエ図書館所蔵点字図書の紹介 最後に、サピエ図書館所蔵の点字データのなかから、メディアテークが制作したタイトルをご案内します。点字データは点字印刷や、フロッピーディスクなどにデータを入れて、貸し出しをいたします。 15.あの夜を忘れない  ジョアン・ロス 著 点訳者 ろくてんの会 3巻 結婚を目前にしたダニーのもとに、悲劇は突然やってきた。雪崩に巻き込まれ、フィアンセが亡くなったのだ。彼女は幸せの絶頂から悲しみのどん底に突き落とされた。しかしそれ以上に悲しみ、罪の意識にさいなまれていたのは、ともに雪山に登っていたフィアンセの兄、ブラムだった。あまりにも深く激しい苦痛から一瞬だけでも逃れたくて、ダニーとブラムは互いを求め、つかの間の灼熱地獄へと堕ちた。そして二人は、ぎこちない別れの挨拶を交わした・・・その夜に新たな命が芽生えたことなど、知るよしもなく。 16.ロックフェラー回顧録 デイヴィット・ロックフェラー 著 点訳者 3・6会 14巻 石油で巨万の富を築いた祖父、ロックフェラー・センターを建てた父、副大統領で夢絶たれた兄、資本主義に反発する子どもたち。 莫大な資産をもとに、米国社会に影響を及ぼしてきた一族の内部を包み隠さず明かした書。チェース銀行の頭取として世界各国の元首と出会い、歴史的場面に立ち会ってきた著者が、九十余年の人生を振り返った。 17.定年前・定年後 新たな挑戦 仕事・家庭・社会  ニッセイ基礎研究所 編 点訳者 3・6会 3巻 8年にわたり742人の男性を追跡調査して、定年前後の生き方を浮き彫りにした。表やグラフをふんだんに併用して定年世代の「これまで」を振り返りながら「これから」を展望する。 18.さよなら僕の夏   レイ・ブラッドベリ 著 点訳者 3・6会 2巻 おかえり、ダグラス。永遠の名作『たんぽぽのお酒』で描かれた、あの夏の日がよみがえる。あたらしい物語は一年後、夏の終わりにはじまる。子どもたちを支配する老人たちとの戦い、時計塔の爆破、はじめての異性への感情・・・。人生との和解を学びはじめた少年の心の揺らぎをあざやかに描いた、名手ブラッドベリによる少年文学の最高傑作。 19.あのころ、先生がいた。 伊藤比呂美 著 点訳者 工藤幸子 1巻 ひとりぼっちでも何かに夢中になること。ことばが世界を開いてくれること。教えてくれたのは、みんな先生たちでした。毎日会う。毎日声を聞く。そばにいて、日々のくり返しの中でゆっくりと大切なことを伝えてくれた、あのころのこと。思春期のこどもたちへ詩人がおくる、素敵な思い出たち。 20.家を出る日のために 辰巳渚 著 点訳者 工藤幸子 2巻 いちばん身近な「暮らし」のなかに、きみが、はじめてきみとして「生きる」すべてのことがある。ちょっぴり怠け者の「家事塾」主宰者がはじめておくる、ひとりで暮らすことのたしかさとゆたかさへの、やさしいレッスン。