録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成22年12月号 録音図書の新刊案内とメディアテーク録音図書ライブラリーのご紹介です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「12月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回の新刊案内は、カセットテープ図書を3タイトル、デイジー図書を2タイトル紹介します。続けてメディアテークの録音図書ライブラリーの中から6タイトルご紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 まず、カセットテープ図書から紹介します。 1.皐月(さつき)  伊集院静(いじゅういんしずか) 著  全1巻 75分 年をとってから恵まれた男の子、父と息子と2人で山へ笹竹(ささたけ)取りに出掛ける。たくましく、やさしい父親像を描く。 2.それでもやっぱりがんばらない  鎌田實(みのる) 著  全6巻 約540分 「がんばらない」「あきらめない」に続く三部作。いつもの鎌田センセの語りに、今回はカラーページやたくさんのイラスト入り丁寧(ていねい)に音訳でお伝えします。 3.はやぶさ新八御用帳 (三)又右衛門(またえもん)の女房  平岩弓枝(ひらいわゆみえ) 著  全5巻 約405分 恋人お鯉との宿命の再会、 そして彼女は根岸肥前守(ねぎしひぜんのかみ)の奥仕(おくづか)えとなる。表題作のほか七篇に南町奉行(みなみまちぶぎょう)の内与力(うちよりき)・隼新八郎(はやぶさしんぱちろう)の魅力が横溢(おういつ)する。シリーズ第三作。ますます脂の乗った平岩弓枝の筆が冴える。 次に、デイジー図書を2タイトル紹介します。 4.精霊探偵(せいれいたんてい) 梶尾真治(かじおしんじ) 著  全1枚 約630分 事故で妻を失い自身は奇跡的に一命を取り留めて以来、新海友道(しんかいともみち)は何故か他人の背後霊が見えその言葉が聞こえるようになった。やがて超能力が評判となり人捜しの依頼が舞い込む。捜査を始めた矢先、彼の身の回りに奇妙な出来事が起こり始める。それは行方不明の山野辺香代(やまのべかよ)が残した、不思議な模様が印刷された銀色のカードに関係があるらしい...。 5.街の灯(まちのひ)  北村薫(きたむらかおる) 著  全1枚 約495分 昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手の別宮(べっく)みつ子。令嬢の英子(えいこ)はサッカレーの『虚栄の市(きょえいのいち)』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」。英子の兄を悩ませる暗号の謎とベッキーさんの腕前が試される「銀座八丁」。映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の3篇を収録。 最後に、メディアテーク録音図書ライブラリーの図書をご紹介します。こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。 今回はタイトルに「光(ひかり)・灯(あかり)」図書をカセット2タイトル、デイジー4タイトルご案内します。 6.透光の樹(とうこうのき)  高樹のぶ子(たかぎのぶこ) 著 カセット全5巻  約450分 25年ぶりに再会した男女。最初は性(せい)を中心にした関係として金銭(きんせん)の契約を結ぶが、やがて恋は深まり、他のすべての現実感が消えるほど愛し合う。女性の視点で、官能的な性愛(せいあい)を余(あま)すところなく描(えが)いた作品。 7.幻(まぼろし)の光  宮本輝(みやもとてる) 著  カセット全2巻 113分 何気ない挿話(そうわ)が微妙に順応(じゅんのう)しあって生と死の光と影をうき彫りにしている。全体には暗色(あんしょく)なのに、底の方からどこともなく明かりが浮かび上がってくるような読後感(どくごかん)がある。 8.光の医学  ジェイコブ・リバーマン 著  デイジー全1枚 8時間19分 私たちの健康は"光と色"に左右されている。新しい医療―「光療法(ひかりりょうほう)」のパイオニアとして新分野を開拓しつつある著者が、光と色による治癒(ちゆ)のメカニズムを科学的に解明。光療法の驚くべき治癒効果と、その将来性をパワフルに論じた注目作。 9.光ほのかなれども  上笙一郎(かみしょういちろう) 著  デイジー全1枚 13時間41分 明治末、東京一の貧民街・四谷鮫河橋(よつやさめがはし)を通りかかった女学生・徳永恕(とくながゆき)は、恵まれない子どもたちと共に生きる決心をした。自らの幸せを捨て、生涯を"保育"に捧げたその歩みは、そのまま日本の幼児教育と社会福祉の歴史である。―上、山崎夫妻による前作『日本の幼稚園』(光文社文庫)に続く児童史・女性史研究の労作。 10.夜光盃(やこうはい)  領家高子(りょうけたかこ) 著  デイジー全1枚 4時間42分 伊豆山(いずさん)、材木座、元町(もとまち)。命濃く生きた母との美しい夏の思い出。滅びの家系か、静かに毒を増す追憶の光。 11.灯(ともしび)  森村誠一(もりむらせいいち) 著  デイジー全1枚 5時間43分 それぞれに"家庭の不幸"を抱えながら、ある日偶然同じバスに乗った3人は──。連続殺人事件が焙り(あぶり)だす現代社会の荒廃(こうはい)と危(あや)うい家族の絆。ひと筋の希望を探(さぐ)るヒューマン・ミステリー。 録音図書の貸し出し 電話022-713-4484