録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成22年6月号 録音図書の新刊案内とメディアテーク録音図書ライブラリーのご紹介です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「6月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回の新刊案内は、カセットテープ図書を3タイトル、デイジー図書を2タイトル紹介します。続けてメディアテークの録音図書ライブラリーの中から海に関連した図書を6タイトルご紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 まず、カセットテープ図書から紹介します。 [小説・エッセイなど] 1.離婚美人  藤本ひとみ 著  全6巻 約540分 専業主婦の美緒(みお)は、就職活動中と受験生の二人の娘、そして大企業のサラリーマンである夫との4人暮らし。美緒の夢は幸せな家庭を築くこと。そのために27年間自分のことは後回しにして頑張ってきた。しかし、心の通わない夫との暮らしに疲れはて、悪戦苦闘の末、ついに離婚を決意する。家族の再生、そして女性の再生をヴィヴィッドに描く長編小説。 2.深追い  横山秀夫 著  全6巻 約540分 舞台は首都圏に程近い地方都市の県警本部・三ツ鐘(みつがね)署。不慮の死を遂げた夫のポケットベルへひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉(あきば)は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長・・・。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇する、人生でたった一度の事件を描いた不朽の警察小説集。 3.雛の夜  乃南アサ 著  全1巻 95分 最近ラブホテルから「若い女性が部屋で倒れている」という通報が続いた。現場に駆けつけてみるとマル害らしい女は既に姿を消していた。そして誰からも被害届けが出されなかった。 次に、デイジー図書を2タイトル紹介します。 4.阪急電車  有川浩 著  全1枚 約360分 宝塚駅から西宮北口駅。わずか15分ほどの区間で織り成される様々な物語。一駅で始まる人間模様が次の駅から始まる物語につながる見事さ楽しさ!著者持ち味の会話の元気を、そのままお伝えする読みでお届け。 5.夜は満ちる  小池真理子 著  全1枚 約450分 私は島本まやの葬儀に参列するため上京した。まやの夫は病院長で私の元上司。魅力的だが、一人の女を愛し続けることなどできない。女とみれば関係を持とうとする男だった。疲れ果てた私は2年前、島本との不倫関係を絶ち、郷里へ戻ったのだが・・・(やまざくら)。ひたむきな女の、愛しさ哀しさを描いた7篇を収録。 最後に、メディアテーク録音図書ライブラリーの図書をご紹介します。こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。 今回は海に関する図書をカセット3タイトル、デイジー3タイトルご案内します。 6.果報は海から  又吉栄喜 著  カセット全5巻 約450分 猟師の家に婿入りした男がたいくつな日常を脱け出そうと試みた冒険とは。沖縄の暮らしを描き出す表題作ほか二編。 7.森のなかの海・上  宮本輝 著  カセット全7巻 約630分 阪神淡路地区を大地震が襲った日、36歳の仙田希美子の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した希美子は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り合った老婦人、毛利カナ江から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移り住むことに。現代に希望の光を与える大作。 8.森のなかの海・下  宮本輝 著  カセット全8巻 約720分 奥飛騨の山荘へ、震災で家族を失った、かつての隣人の三姉妹を引き取った希美子。さらに姉妹を頼って来た七人の少女も受け入れることに。ある日、カナ江にまつわる衝撃的な噂を聞いた希美子は、山荘の森にある巨木"大海"の根元から不思議な水差しを見つけた。なかには、一通の封書と、小さな骨が...。希美子はカナ江の謎に満ちた生涯を追う。喪失した魂の復活をうたう大作。 9.海を渡った愛と殺意  西村京太郎 著  デイジー全1枚 5時間40分 東京・多摩川の河原で発見された男の殴殺死体。男は台湾人で来日直後、ある商事会社の営業課長宅を訪ねていたことが判明した。ところがその家の夫婦は行方不明、しかも妻は台湾高砂族の首長の娘だという!すぐさま台湾に飛んだ十津川警部は、意外にも名探偵と名高いミス・キャサリンと遭遇した...。日台を股にかけて推理界の二大名探偵が謎に挑む快作。 10.海と生きる  京都府立海洋センタ- 編  デイジー全1枚 4時間45分 海、大いなる調和、美と不思議に満ちたその神秘!海はふるさと、生きるものすべての命のささえ海と生きるものこそが知る生命の神秘、地球の未来。 松葉がに―「獲れるだけ獲る」から「ほどほどに獲る」 漁業へひらめ―自由で豊かな「未来の海」が見える 桜だい―子だいを獲ったら海の神さんが怒る とりがい―美しい海と人の知恵の結晶「丹後トリガイ」 ぶり―浜の若い者が希望をもてる漁業へ いか―健康の悪玉から食の優等生に見直され あかあまだい―「獲る技」と「生きていく技」の選択 たちうお―「女の神さん」に護られて くるまえび―考えてみたい、「食べるだけの日本人」 さざえ―「海に生きる人」と「海で遊ぶ人」と 広い海、狭い海―「人と人との共生」から「人と自然との共生」へ 旬の魚―粋な田舎に「身土不二」の味、20種 魚の方言 11.海の蝶  高橋治 著  デイジー全1枚 13時間2分 父と娘二人暮らしの日下由香里は、若き表具師としてその腕をふるっていたが、いつからか全身の筋肉が衰えていく難病に冒されていた。自分の余命が限られたことを知った由香里は、一人家を出て、蝶の舞う八重山列島に魅入られたように向かう。日本の南の涯てから、そのまだ先へと飛ぶ蝶に、由香里が賭けた思いとは―?島の濃密な時間にきらめく生命の深淵を描いた力作長編。 録音図書の貸し出し 電話022-713-4484