録音図書の新刊案内・メディアテーク録音図書ライブラリー紹介 平成20年10月号 録音図書の新刊案内とメディアテーク録音図書ライブラリーのご紹介です。新刊につきましてはご希望が多いため、1回の貸し出しにつき1タイトルのみの貸し出しとさせていただきます。なお、貸し出しリクエストの際には、「10月号新刊案内の何番」と番号でリクエストいただいても結構です。今回の新刊案内は、カセットテープ図書を5タイトル、デイジー図書を1タイトル紹介します。続けてメディアテークの録音図書ライブラリーの中から6タイトルご紹介します。図書を聞き終わったあとは、テープは巻き取ってからお返し下さい。メディアテークのテープ図書にはA面の方のみ点字シールが付いていますので、シールが付いている方を上にしてケースに入れて下さい。 まず、カセットテープ図書から紹介します。 [小説・エッセイなど] 1.孫が読む漱石  夏目房之介(なつめ ふさのすけ) 著  全6巻 約495分 漱石の孫である著者が、初めて偉大な祖父に向き合った「漱石の孫」から3年・・・。今度は漱石が残した名作群の批評に初めて挑む!「坊っちゃん」から「明暗」まで有名作品のほか、「文学論」や「書簡集」、鏡子夫人による「漱石の思い出」にも触れて、人間・漱石に迫る。中学生のころ初めて読み共感をもった「硝子戸の中(うち)」が40数年経た今も一番好きという。 2.醍醐の櫻  水上勉 著  全1巻 100分 療養中の病室から望む春の醍醐山、若い頃の事が次々と思い起こされて... 3.こうもり  宮本輝 著  全1巻 38分 堤防の向こうのだだっぴろい汚れた暗い空に、すさまじい数のこうもりが飛び交っていたのである。私は慄然たる思いで、いつまでもこうもりを見つめた。 [時代小説] 4.傷・饅頭の皮  北原亞以子 著  全1巻 74分 (A面・傷) 弓町で男が2人怪我をした、そのうち1人が慶次郎を呼んでくれと頼んでいるという。身体に受けた傷と言い分とが合わないのだ。 (B面・饅頭の皮) ふと、すれ違った女の顔を見て、慶次郎は一瞬、背筋に悪寒が走った。 尋常ではないその様子が気になり、後をつけて行った。 江戸っ子の心意気あふれる連作。 5.春朗(しゅんろう)合わせ鏡  高橋克彦 著  全6巻 約540分 有り余る画才を持ちながらその性格ゆえに師の勝川春章(かつかわしゅんしょう)から破門され挿絵の仕事を細々と続ける絵師・春朗(後の北斎)は、ふとしたことから吟味方与力仙波一之進(せんばいちのしん)の手助けをするようになる。 そんな彼が、廃業した料亭の一室に住む謎の陰間(かげま)・超美形の蘭陽(らんよう)と組んで大活躍、絵師の鋭い観察眼で難事件を解決していく。好評シリーズの初登場!! 次に、デイジー図書を1タイトル紹介します。 6.らくらく予定帳活用術  ラビット 編  全1枚 らくらく予定帳では、らくらく簡単に予定の管理がおこなえます。 カレンダーとしても使え、ユーザーに優しい操作性を備えた本ソフトの使い方を分かりやすくご紹介しています。本ソフトの機能を十分有効利用していただくために、らくらく予定帳活用術をお役立て下さい。 最後に、メディアテーク録音図書ライブラリーの図書をご紹介します。こちらは新刊ではありませんのでご注意ください。 今回は旅をテーマに、エッセイを中心とした図書を6タイトルご紹介します。 7.旅の短編集 春夏  原田宗典 著  カセット全3巻 230分 ロンドン、ボストン、イスタンブール、世界のあらゆる都市へ。原田宗典が空想の旅に誘う幻想的で不可思議な物語。ショート・ストーリー集。 「秋冬」編もあり。 8.障害者の地球旅行案内  おそどまさこ 著  カセット全6巻 約540分 外出もままならないのに、海外旅行なんて・・・そんな思いこみは、つまらない。電動車椅子を乗りこなし、折りたたみ式スロープで段差を楽々こえるMさん。ハンドコントロールの車で、アラスカを思い切り走り回ってきたYさん。白杖をついて、ヨーロッパひとり旅。ユニークな現地ガイド探しを実践したKさん。自分で考えたポータブル尿器で、快適に急場をしのぐ、JさんやQさん。問題にぶつかるたびに頭をひねり、創意工夫すると、度胸がつく。 旅立ちをためらっている人、これから旅立つすべての人に贈る、勇気がわくガイドブック。 9.風よ、大地よ、幌馬車よ  関口治 著  デイジー全1枚 7時間17分 西部開拓の旅、100日間、1800キロを歩きとおして、見えてきたもの―。家族とは何か!?父とは、母とは!?唯一の日本人家族が体験した発見と感動の幌馬車物語。 10.ロンドンのおいしいいただき方  林信吾ほか 編  デイジー全1枚 5時間10分 ホラーの似合う街ロンドン、漱石や南方熊楠が闊歩したロンドンから鉄道、軍事、音楽シーンまで、ロンドンの多彩な魅力を6人の英国通が紹介。ホテル選びや長期滞在法など実用情報も満載。 11.セブン・イヤーズ・イン・チベット  ハインリヒ・ハラー 著  デイジー全1枚 17時間6分 インドで戦争捕虜となったオーストリアの登山家は、収容所を脱走し、想像を絶する過酷な旅のはてに、世界の屋根チベット高原の禁断の都に漂着する。「私は、これほど素朴な信仰心を持つチベット人にはいつも深い羨望の念を覚えた。私自身は生涯を通じて宗教を求めながらついに得られなかったからである。私は、浮世の出来事によって疑惑に陥って右往左往することなく、それを平静に眺めることを、この国で学んだ」。若き日のダライ・ラマの個人教師をつとめた登山家が綴った山岳紀行文学の金字塔。 12.ヨーロッパ鉄道紀行  宮脇俊三 著  デイジー全1枚 5時間36分 ヨーロッパの超特急を乗り尽くせ!著者率いる日本人観光団は、英仏海峡をユーロスターで渡り、ハンブルクからミュンヘンまではドイツが誇るICE、ユーロシティでイタリア、そしてスペインへと駆け巡る。さらにローカル線を乗り継ぐ夫婦旅、元編集者氏との珍道中など、欧州大陸を縦横無尽に移動し、列車に揺られ車窓から風景を見る楽しみを、ユーモラスに語る紀行エッセイ。 録音図書の貸し出し 電話022-713-4484